今回は小麦粉値上げについて書いていきます。
これから飲食店開業をされる方にとって、結構大事な話になると思いますので、よかったら最後まで読んでください。
小麦価格50%アップ!!香川県のうどん屋が苦境。
みたいなニュースを見たんですが、店主の悲鳴。価格が上げれない。
という一文が非常に気になりました。
香川県民にとってうどんは国民食であり、毎日おやつ感覚で食べるそうなので、1杯200円程度で食べられるそうです。
ですが原材料が50%も高騰により値上げをしないといけないけど、なかなか顧客が許してくれない。みたいな表現が使われていました。
これは日本特有の価値観で値段が上がることに対して非常に抵抗感があるのが特徴です。
以前ソーセージでも同じようなことが起こりました。
どこのメーカーかは忘れたんですが、A、B、C社、3社のソーセージメーカーがありまして、原材料高騰のためA社とB社の2社は価格を上げました。
一方C社は価格を維持したまま、ソーセージの本数を一本減らしました。
そうするとC社のソーセージの売り上げが大幅に伸びてA社B社のソーセージは売上を落としたという話です。
その後A社もB社も本数を減らして価格を下げて対抗したという流れなんですが、日本は非常に価格が上がることに対してシビアなんですね。
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では香川のうどん屋さんはどうすればいいかというと、みんな一律で値上げをするのが一番良いと思います。
結局値段を上げれないまま利益を減らして営業していくと業界全体が沈んでいく未来しかありません。そのような時にここのお店だけは価格を維持する。
みたいなことをやってしまうと、大手牛丼メーカーの価格競争のように価格を維持した店は大きく来客数を伸ばすことはできますが、利益率は低下していますし、結局時間と共に他も追随してきますので、全体の利益は減少させてしまう原因になりえます。
飲食店全体の流れで考えるべきことは業界の発展だと思います。
そのためには料理人が満足できる給与や休暇ももらえながら働ける環境を作ることが大事なことだと思います。
自分の店だけ儲ければ良い。そのような気持ちで値上げするタイミングで躊躇してしまうと、結局長時間労働、低賃金の呪縛から抜け出せることはできません。
個人飲食店を経営した上でで潤っていくには、少々高くてもまた来店したい!!と思えるような飲食店を作ることが何より大事です。
あなたのお店が値段を上げたところでもっともっと値段が高いお店はいくらでもあります。
逆に安い店もいくらでもあります。
そういった価格競争の世界で戦うのではなく、あなたのお店だから来店したいと思うファンを少しづつでも増やしていく取り組みが個人飲食店の経営ノウハウであり、経営コンサルに頼らず自分で飲食店を経営していく秘訣です。
ということで、結論は価格以上の価値を提供することが何より大事ということです。
価格だけで選ばれるお店を作ってしまうと非常に経営が難しいので気をつけてくださいね!!